文章を書くお仕事やジャンルはたくさんあります。
その中でも、なぜ、Webtoonなのか。
ちょっと考えてみました。
今までは小説を書いていて……
これまで書いてきた文章はライティングの仕事にブログ記事、そして小説の執筆があります。
この三つの中で一番しっくりときたのは小説でした。
たぶんなのですが、自分の妄想を頼りに文章を綴ることのできる小説が自分の好みにあっていたのだと思います。
ライティングやブログ記事はどうしても、事実確認や知識、資料をもとに書かなければなりません。
間違っては、クライアントや読者に迷惑がかかるからです。
それに比べて、小説は自由に妄想できます。
もちろん、職業小説や歴史小説など資料や知識が必要になるジャンルもあります。
幸いなことに自分に適性があったのは、ファンタジー小説でした。
知識も資料も必要。でも、一番重要なのは自分の妄想力。そういうジャンルです。
小説を一本、二本と書くうちに、一つの疑惑が浮上しました。
それは「自分は案外、小説を書くのが下手なのではないか」ということです。
そこで、小説の作業手順を分解してみました。
1・アイデア出し
2・あらすじを考える
3・プロットを作る
4・初稿を書く
5・本原稿を書く
6・推敲する
少なくとも、自分にはこのくらいの作業手順が必要だと感じられました。
そして、1〜3は大好きです。いつまでもやっていられます。
しかし、4〜6になると途端に作業に時間がかかり、クオリティが下がってしまう。
伝えたいことの半分も伝わっていない。そんな出来になってしまうのです。
そこで、一旦、初稿の書き方を変えてみることにしました。
それは、初稿をシナリオ化してみるということです。
シナリオ化してみると、スルスルと書くことができました。
伝えたいことを過不足なく伝えることができる。
シーンが滞留しない。焦ることもない。必要なことを書き漏らすこともない。
「ああ、自分はシナリオの方が得意なんだな」と実感した瞬間でした。
いざ、シナリオを書いてみると……
シナリオを書いてみると、楽しくて仕方がありません。
だって、書きたいことをスルスルと書けるんですから。
しかし、問題も発生します。
それはシナリオを発表できる場所が少ないということです。
一つ目は、公募です。これは数が少ないですし、ドラマや映画への門戸なのでファンタジーは不利です。
次に出てくるのは、Webの投稿サイトです。これも、小説が主です。シナリオの投稿では埋もれてしまいますし、読者のニーズではありません。
三つ目は、漫画の原作シナリオです。これはファンタジーも大きな市場です。しかし、問題なのはネームの状態でないと持ち込みできないことです。絵心が皆無な自分にはとてもハードルが高い。
四つ目はWebtoonです。ここに活路を見出すことにしました。
Webtoonのシナリオライター
Webtoonは今、急成長している分野です。
分業制が特徴で、シナリオライター、ネーム担当、線画、着彩、効果と作業が細分化されているのが特徴です。
そして、急成長している新興のジャンルというだけあって、募集の幅が広いことも特徴だと思っています。
シナリオの未経験でもポートフォリオを見てもらえますし、企画を持ち込むことのできる企業様も多いです。
実績のない自分が、シナリオライターの世界に入っていくにはこのWebtoonの世界がいいのではないかと思いました。
未経験可でも、募集をしてくれているのは大きいです。
もちろん、ポートフォリオを書き、Webtoonの流行を理解して、企業様の求めるシナリオライター像を分析してみる。
そういった努力は必要です。
しかし、ネームを書く必要はありませんし、公募レースのような年に一度のチャンスに全てを賭けるという必要もありません。
そうした場所と比べた時のチャンスの多さに、私はWebtoonのシナリオライターを志望することになったわけです。
コメント